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2020.03.23 Mon

【協業のお知らせ】タイ発スタートアップQueQ(キューキュー)と地域店舗のマーケティング支援に向けた協業を開始いたします。

 まちごとホテルで空き家問題解消・地域活性化を目指すSEKAI HOTEL(セカイホテル)株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役:矢野浩一)は、整理券アプリの開発・運営を行うタイ発スタートアップQueQ Japan株式会社(日本法人:福岡県福岡市、最高経営責任者CEO:ランサン・プロムプラシット(RungsunPromprasith))との協業を開始。 今回の協業により、主要観光地でない、一般的な地方観光地でのディープな観光体験をより多くの訪日観光客に楽しんでいただけるようになります。

   

■​QueQ Japan株式会社

 店舗などの列の番号札を確認できるアプリ「QueQ(キューキュー)」を開発・運営するタイ発のスタートアップ企業であり、昨年4月に福岡市に日本法人を設立しております。同社のQueQモバイルアプリサービスは顧客・店舗双方の課題を解決するものであり、顧客は対象店舗などから2キロ圏内から予約が可能となり、長時間列に並ぶことなく、その他の活動に時間を費やせるようになっています。また店舗にとっては、このアプリによって効率的に予約ができることにより顧客を獲得しやすくなるという直接的な効果の他に、顧客行動のビッグデータの収集が可能となり、効率的な店舗運営や事業拡大に活用することができる、というマーケティング面での効果があります。

 日本でも活躍が見込まれており、昨年12月には神戸市とシリコンバレーのシード投資ファンド 500 Startupsがタッグを組んで2016年から実施しているアクセラレーションプログラム「500 KOBE ACCELERATOR」、Plug and Play Japanに選出されています。

 今後日本での活動を強化することによって、日本人が時間をより効率的な活用、日本人の行動パターンの理解促進が推し進められ、日本の生産性をより一層向上させることが期待されています。

   

■今回協業の背景

 今年2020年に開催が予定されている東京オリンピックに向け、観光庁を中心とした精力的な訪日観光客誘致が行われています。こうした取り組みの中で訪日観光客のニーズは次第に変化しています。日本食などの日本文化が安定した人気を保つ中、近年高まりを見せているニーズが「日本の日常生活体験」です。観光庁の2018年 年次報告書によると「訪日前に期待していたこと」として16.9%の訪日観光客が、「今回したこと」として23.4%の訪日観光客が訪日目的に挙げています。寺社仏閣などの伝統的な日本文化だけでなく、よりディープな日常生活の体験が求められています。

 その一方で、日常生活体験の提供は十分に行われていません。その原因となっているのが不十分な地方観光地の受け入れ体制と観光客への情報の非対称性です。日常生活体験の提供主体である地方観光地は地元客への営業が中心であるため、主要観光地に比べ受け入れ体制が整っていません。英語をはじめとした言語対応が進まず、デジタルマーケティングなどの技術の導入が行われていません。そのため、観光客の誘致が難しく、訪れた観光客への対応も十分に行えていません。また、訪日観光客は情報が不足しているために、求めている日常文化体験に辿り着くことが難しくなっています。

 今回の協業により、地域事業者・観光客双方の課題を解決します。QueQのサービスを通じて日常文化の提供を行うSEKAI HOTELを認知することができ、より多くの訪日観光客の日常生活体験ニーズを満たすことができるようになります。

   

■両社の協業の目的

 SEKAI HOTELは今回の協業を通じて、よりディープな日常体験を提供し、ホテルコンセプトであるORDINARYをより一層押し拡げることができるようになります。地方都市への観光客誘致の基盤が整うことにより、観光問題であるオーバーツーリズムの解消を行うことができ、地域経済の活性化により、地方創生を推進することができます。また、国の垣根を超えてタイのスタートアップ企業QueQと協業し、新たなテクノロジーを取り入れることで、より多角的、包括的に地域経済を活性化させる姿勢を新たにすることができます。

 QueQにとっては、日本人ユーザー獲得に向けた施策となります。SEKAI HOTELおよびSEKAI HOTEL提携店を加盟店に加えることで、日本人に認知してもらうきっかけを作り、日本でのサービス基盤を整えることができます。

 また、QueQが見据える地域(地方)創生への活用に向けた検証を行うことができます。通常アプローチをすることが難しい日本の地域飲食店のデータを収集することができるようになり、目標達成に向けた効果的な実験を行うことが可能となります。

 双方の目的達成に向けた積極的な取り組みとして今回の協業が実現いたしました。

   

■協業を通じた観光体験

①QueQアプリ上でSEKAI HOTELを見つける

 現在大阪府内に存在するSEKAI HOTEL2拠点Nishikujo(此花区)、Fuse(東大阪市)をQueQのアプリで発見し、オンライン上で順番待ちをすることができます。SEKAI HOTELの各拠点を選択すると、各拠点の提携店が表示されるようになっており、日常文化が体験できる地域商店の情報を入手することができます。難波や梅田といった観光地でアクティビティを楽しんでいる間に順番待ちをすることができるので、時間を有効に活用することができます。

 

②SEKAI HOTEL到着後

 SEKAI HOTELスタッフにより、ホテルのシステムに関してご説明させていただき、地域提携店でのORDINARY体験をしていただきます。SEKAI PASSという地域の周遊パスを通じて地域の日常をお楽しみいただけます。

 地域に愛されている銭湯や地元の方々の憩い場となっている飲食店で地元の方と同様のサービスを受け、地域の温かさを体験していただけます。

▷SEKAI PASSによる提携店でのサービス例
・たこ焼き屋でのたこ焼き増量サービス
・老舗和菓子屋での和菓子作り体験
・地域銭湯の無料入湯
・地域喫茶店でのモーニング無料
・フロントカフェでのドリンクサービス