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布施のおすすめスポット

全国サウナ2位の実力は“オロポとたこ焼き”で証明された。【湯〜トピア|健康ランド】

駅から東へ、ゆっくり歩いて10分。住宅街の向こうに現れるのは、全国のサウナファンがこぞって訪れる“なにわ健康ランド 湯〜トピア”。

でもここは、ただの人気スパじゃない。
肩書きより、気配で語りたくなる場所。

外気浴で聴こえる近鉄電車の音、たこ焼きをひっくり返す湯上がりの笑い声…。
誰かの一日が、ゆっくりほぐれていく。そんな風景が、今日もここにある。

スポット情報
なにわ健康ランド湯~トピア
住所 大阪府東大阪市長堂3-4-21GoogleMap
営業時間 24時間
電話番号 06-6787-1126
定休日 年中無休

“整う”の、その先にある居場所

布施駅を降りて、東へまっすぐ。どこか懐かしい街並みに溶け込むように、「なにわ健康ランド 湯〜トピア」は佇んでいる。
「全国サウナランキング2位」と聞けば、肩肘張ってしまいそうだけれど、ここに漂うのはもっとゆるやかな空気感。湯気に包まれて、時間の感覚がじわりと溶けていく。

男女それぞれ6種類ずつのお風呂とサウナ。中でも、高温サウナは20〜30人が入れる広さ。上段に座って汗をかく人、マットを敷いて寝転ぶ人、ホットヨガに励む人。それぞれの「ちょうどいい」が自然と並ぶ、そんな風景が広がっている。

電車の音で、ととのう不思議

外気浴で耳をすませば、カタンコトンと近鉄電車の走る音。自然の音ではないけれど、それが妙に心地いい。ここは森でも湖畔でもないけれど、「都会の隙間で整う」という贅沢を、ちゃんと味わえる。

男性は、白樺やナラの葉で全身を包む“ウィスキング”。女性には、50度のサプリサウナでミネラルたっぷりの湯治タイム。

派手じゃないけど、じんわりと効いてくる、そんなケアがここにはある。
“ととのいのその先”を知ってしまうと、もう他のサウナじゃ物足りなくなるかもしれない。

薬湯にしみる、山の記憶

ひときわ香るお風呂、その名も「延寿湯温泉」。なんでも、布施で100年続く漢方メーカーとコラボして生まれたものらしい。

きっかけは、スタッフが生駒山をハイキング中に出会った、工場から漂うあの香り。「これは、何かにできる気がする」。そんな直感が形になったという。

季節ごとに配合が変わる薬湯は、冷えや肩こりに効くと評判。けれど実は、疲れた心にも効いているような気がする。

湯上がりたこ焼きと、オロポのごちそう

お風呂から上がったら、まずは一杯。もちろん、オロナミンC×ポカリの“オロポ”で乾杯だ。キンと冷えた炭酸が、火照った身体に気持ちいい。

そして目の前には、自分で焼くたこ焼き。鉄板を囲みながら、誰がうまくひっくり返せるかワイワイ盛り上がる。ちょっと焦げたって、それもご愛嬌。湯〜トピアの名物は、たこ焼きそのものより、そうやって笑い合える時間なのかもしれない。

ほかにも、ちりとり鍋や牛すじトマトカレーなど、胃袋をしっかり掴むメニューが並ぶ。100席もある食事処は、風呂あがりの幸せが詰まった空間だ。

子どもから大人へ、変わらず通える理由

「小さい頃、おばあちゃんに連れられてきたんです」。そんな声を、何度も聞いた。いまは自分が親になって、子どもと来ているという人も。

2020年、2021年とサウナを改装したことで、客層は一気に若返った。けれど、不思議と“静けさ”は変わらない。年齢も性別も違う人たちが、同じ湯気の中で同じようにぼんやりしている。

そんな時間の重なりが、この場所のぬくもりをつくっている気がする。

湯〜トピアは、施設じゃなくて風景かもしれない

人気サウナランキング全国2位。確かにすごいことだ。でも、数字よりも、この場所で見た誰かの表情のほうが、ずっと印象に残っている。

ちょっと疲れた日も、何か嬉しいことがあった日も、ここに来れば「なんとかなる気がする」。そんな風に思わせてくれる場所。
湯〜トピアは、布施にあるスパ施設、というよりも——誰かの暮らしの中に、静かに存在する風景のようなものかもしれない。

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