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布施のおすすめスポット

駅のすぐそば、甘いよりみちの入口。【ルジャンドル 布施店|ケーキ】

布施駅を出てすぐ、ふっと甘い香りが漂ってくる。その先にあるのは、小さな洋菓子店「ルジャンドル 布施店」。

バウムクーヘンにチョコレートケーキ、焼き菓子。ショーケースの前には、今日もそれぞれの理由を持った人たちが足を止める。家族へのおみやげ、自分へのちいさなごほうび。急ぎ足のなかにも、ふと心が緩む瞬間が、ここにはある。

スポット情報
ルジャンドル 布施店
住所 大阪府東大阪市長堂1-1-25GoogleMap
電話番号 06-6784-3333
営業時間 9:30~20:00
定休日 なし
喫煙可否 禁煙

駅とつながる、小さな“いつもどおり”

ルジャンドル 布施店|外観(布施駅側入り口)

「ルジャンドル布施店」は、ほぼ“駅の一部”。2022年にできたこの洋菓子店は、地元・東大阪ではおなじみの存在だった。

そんな味が、布施の町にもやってきて、今ではすっかりこの場所の風景になっている。

店内|ショーケースの様子

朝の通勤前、仕事帰りの夜、週末の買い物ついで。ガラス越しに見えるショーケースの前には、いろんな暮らしの一瞬が集まってくる。どれも特別じゃないけど、ちょっと心が動く、そんなタイミングで。

焼きたての丸い記憶

店内|バームクーヘンレプリカ

この店の顔ともいえるのが、「以真伝心バームクーヘン」。堂々とした模型が、店の入り口に立っている。

以心伝心ソフトバーム

ソフトバウムは、300度の高温で一気に焼き上げた軽やかな食感。ふんわりとした甘さの中に、しっかりとした卵の風味が感じられる。どこか懐かしくて、やさしい。

ハードバウムは対照的に、発酵バターが香る深い味わい。外はかりっと香ばしく、中はしっとりとコクが感じられる。

タイズバウム

そして「タイズバウム」。外はさっくり、中にはとろりとした十勝産クリームチーズ。甘すぎないのに、あとを引く。気づけばまた食べたくなっている、そんな魔法にかかっている。

名前に宿る、ビターな余韻

ショーケースにある「ルジャンドル」

店名である「ルジャンドル」と名付けられたチョコレートケーキ。濃厚なのにくどくなく、ほんのり香るオレンジリキュールが、大人の甘さを運んでくる。甘いだけじゃない、というより、甘さの奥にある深み。そんな印象を残す一切れ。

ケーキ「ルジャンドル」

誰かにあげてもいいけれど、自分のために選ぶのが似合う。たとえば、ちょっと落ち込んだ日の夜とか、静かに一日を終えたいときとか。

「ちょうどいい」の理由

ケーキ「いちごのショートケーキ」

この店のお菓子がいつも新鮮で、食べるたびにおいしい理由は、裏側の仕組みにある。

東大阪・長田の工場から届くのは、その日その時間に必要な分だけ。

無理に作りすぎない。売れる分だけ、丁寧につくる。大量生産じゃ出せない“ちょうどよさ”が、ここにはある。

時間も手間もかかるけれど、それを選ぶ姿勢が、お店の空気にもそのまま表れている。

木のカウンターで、深呼吸

イートインスペース様子

ショーケースのすぐ横には、小さなイートインのスペース。木のカウンターと、やわらかな光を灯すランプ。

ロイヤルミルクティーといちごのショートケーキ

ここではロイヤルミルクティーが人気。香りのいい紅茶とミルクを煮出した一杯を飲みながら、ケーキをゆっくり味わう。

その時間が、気持ちをふっと緩めてくれる。

ケーキがある風景

ルジャンドル 布施店|看板

この町では、ケーキは特別な日だけのものじゃない。もっと、生活に近いところにある。

仕事帰りのごほうびに。部活をがんばった子どもへのねぎらいに。誕生日を忘れかけていた同僚への“ごめんね”の代わりに。試験を終えた娘の笑顔に添えるために。

ケーキ「ルジャンドル」とアイスコーヒー

そんな日々のなかに、そっと寄り添っている。気づけば、ケーキと共にやわらかい時間を過ごしている。

今日もまた、布施駅のそばで。甘い香りが、誰かの一日を少しだけあたためているのかもしれない。

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