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のおすすめスポット
押し寿司の記憶は、このまちでいちばん長く続いている【福寿司|寿司屋】
布施の町を歩いていると、ふと時間の流れがゆるやかになる瞬間がある。福寿司の前に立つときも、きっとそう。派手な看板はない。ただ暖簾が風に揺れているだけ。
昭和9年から、ずっとこの町で、ずっとこの味で。大阪が育んだ箱寿司を、今日もまた、ゆっくりと。
住所 | 大阪府東大阪市足代1-14-24GoogleMap |
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電話番号 | 06-6721-4358 |
営業時間 | 11:30~14:00, 17:00~22:00 |
定休日 | なし |
喫煙可否 | 禁煙 |
暮らしに寄り添う、布施一番の古株
布施のメインストリート、「本町通り商店街」。
にぎやかなアーケードのなかにあって、ひときわ静かな店がある。福寿司。
昭和9年創業の、布施で最も歴史ある寿司屋だ。
店の外観は驚くほど控えめで、看板も声高じゃない。けれど、そこにちゃんと「町の日常」がある。
暖簾の奥には、ずっと変わらないカウンター。
そして、変わらず通い続ける常連の姿がある。
この店は、観光名所ではない。でも、町のリズムをそっと感じられる場所だ。
箱寿司という、美しい時間の重なり
福寿司に来たら、まずは箱寿司を。
酢飯と具材を丁寧に重ねて、木枠でぎゅっと押す。
そうやってかたちづくられるのが、大阪ならではの「押し寿司」だ。
奈良時代の“なれずし”にルーツを持ち、江戸の頃には“早ずし”として親しまれた。
それが、大阪のまちでさらに洗練され、見た目にも華やかな箱寿司となった。
「二寸六分の懐石」とも呼ばれるその姿は、まさに芸術品のよう。でも、それは決して気取ったものじゃない。
たとえば、穴子の押し寿司。ふっくらと焼かれた穴子と、やわらかい酢飯のバランスが絶妙で、ひと口食べれば思わず息をのむ。
握ってすぐ食べる東京の握りとは違い、箱寿司は“時間をなじませてから”食べるもの。
少しだけ待って、そのぶん深く味わう。
口の中で、具材と酢飯がひとつになって、静かに広がっていく。
この“じんわりと沁みる感じ”が、大阪の寿司なんだと思う。
大将は、ほとんどしゃべらない
カウンターの向こうに立つのは、大将。多くを語らず、黙々と寿司をつくるその姿には、芯がある。
その無口さが、逆に信頼できる気がする。
そして、そんな空気をそっとやわらげてくれるのが、35年支える従業員のお姉さん。
ていねいな接客で、やわらかく場を包んでくれる。
一見すると少し入りにくいかもしれないけれど、大丈夫。
お姉さんの声に安心して、きっとまた来たくなるはず。
カウンターには、年季の入った常連たち。静かに、でも確かに、この店の時間を共有している。
上巻を、お土産に
福寿司のもうひとつの顔、それが上巻。
きゅっと巻かれた太巻きは、見た目もきれいで、どこか品がある。
酢飯の具合も、海苔の香りも、ちゃんと“福寿司の味”。
夜、商店街の暖簾をくぐって出てきたサラリーマンが、ふらりと買っていく。
家族に「今日はこれな」なんて言いながら、上巻を手に帰るのが、ちょっとした習慣になっているみたいだ。
昭和の頃から、そうやって受け継がれてきた“お父さんのお土産”。
その包みには、家族の会話と、少しだけやさしい夜の匂いが詰まっている。
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