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2021.04.16.Fri

地域に根差すカッコいいを一緒に創る - SEKAI HOTEL × クジラスペシャル対談

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SEKAI HOTELの“ハコ”を作っている、リノベーション会社・クジラ。

通常であれば分断されがちな、不動産と建築を1つの会社で担うことで、物件探しから、デザイン、施工までワンストップでリノベーションが可能になり、“未来に繋がる「カッコいい」”を創っている会社です。

そんなクジラのおかげで、空き家を利活用し、地域の歴史を反映したSEKAI HOTELこだわりの客室ができています。

SEKAI HOTEL Fuseの7棟目となる新客室も、商店街の中にあり、東大阪らしさやもともとの建物を活かした客室になっています。

クジラ株式会社

社名や拠点は違うけれど、グループ会社ということもあり、学生インターンの頃から一緒に過ごすことが多いクジラとSEKAI HOTEL。

客室の物件探しから設計施工をしているクジラと実際に利用者の声を一番近くで聞いているSEKAI HOTELが、7棟目まで作り上げて感じたことをそれぞれの視点からラフに、そして時々アツく話してみました。

SEKAI HOTELからは世界一周した経験があるバックパッカーであり、SEKAI HOTEL Fuse支配人の久米、クジラからはSEKAI HOTEL立ち上げ時から関わっていた設計の高橋、施工管理の松田に、ファシリテーターとしてディレクターの本荘が伺いました。

それではSEKAI HOTEL × クジラの対談スタート!

▲手前からデザイナー・高橋、SEKAI HOTEL Fuse支配人・久米、施工管理・松田

-クジラがハコを作って、SEKAI HOTELがそこを拠点にコミュニティをつくっている会社だと思うのですが、不動産を探してくるところから運営までこんなに距離が近いメリットを活かしきれてないんじゃないかと思って…。

たとえば、SEKAI HOTEL側がもっとこの客室のストーリーとかをユーザーに伝えていけば面白いし、逆にクジラ側にはユーザーの意見をもっと届ける方がいいモノができるんじゃないかと思い、前編はクジラの想いをSEKAI HOTELのHPに、後編をSEKAI HOTELの想いということでクジラのHPに掲載しようと思っています!

久米:うまいこと最終的に綺麗に繋がったりしたらいいですね。

松田:俺ら次第。

久米:まあ、やってきたこと言うだけなんで。

高橋:そうやな。

松田:ごっつ強気やな(笑)。

工事中の“ご近所付き合い”

-住宅を造ることが多いとは思うんですが、布施だからこそ感じた工事中にあったエピソードなどありますか?

松田:工事中のエピソードか…。今回は、大工さんと近所の人が仲良くなって鍋を大工さんが直してくれたりとか。「鍋、穴空いたから直しといて」って言われて、家に持って帰って溶接したらしいやんか。

高橋:鍋⁉︎ 近所の人が鍋を直して欲しいって、すごい…。

-地域の人と仲良くなるタイミングってあるんですか?

松田:毎朝シャッターをあげるタイミングが一緒やからな。

高橋:あとモップがけを教えてくれたとか、いつもシャッター閉めるのを手伝ってくれたし。

久米:みんな優しいですね。

久米:クジラが地域のとのふれあいが増えてきたのと同時に、SEKAI HOTEL側でもどんどんそういうのが増えていってたりとか、地元の人と仲良くなる速度は上がってきているなぁとは思います。そういう助け合いみたいなのがどんどんと。

-仲間意識的な感じなんですかね? 一緒に商店街をやっている仲間なのか、ご近所なのか…。

松田:ご近所繋がりやな。

高橋:前のお店のお母さんも、見たい!って言って見にきてくれて。

-興味がめっちゃあるんですね。

松田・高橋:あるある。

久米:今までなんか、よその子が来て勝手にやってるみたいな感じやったんが、徐々にほぐれてきてるんかなぁ。

icoimaを通してSEKAI HOTELや建築に興味を持ってくれているお子さんも増えてきたし

※icoimaは、SEKAI HOTELが地域の子供達の将来の選択肢を増やすために定期開催してる無料イベント。

-それはめっちゃいいですね。

久米:そういうふれあいがあったり、ゲストに声をかけてくれることがあったりというのは、目指しているものに近づいていってるなぁとは思う。

 

松田:そやな。まあSEKAI HOTEL Fuseフロントがある、このみやこ町商店街っていうのもあるけど、N3を作っている時よりも「何作んの?」って聞かれて「SEKAI HOTELです」って言っても通じる様になった。

昔は「民泊です」って言ったら嫌がられるから、前まではちょっと誤魔化してたけど(笑)。テレビや新聞に出るようになって、だいぶ認知され出してきてそれはなくなったかな。

久米:今は、ポジティブになるんですね。

僕らでもクジラ側が地元の人とコミュニケーションを取っている部分って、そんなに見えてへん。逆も然りなのかもしれないですけど。

同じグループ会社で、考えていることが一緒やからこそ、うまいこといってるなとは感じます。別の会社同士やったら、目指している世界観が違うから誤差は絶対に生まれてくる。そこを気にしないでいいのは、楽というか、安心できますね。

-工事中近所の人に迷惑かけちゃったら、何か言われるのはSEKAI HOTELですしね。

久米:そういう見えないところの摩擦が他の会社だったら生まれやすいし、こっちがどうしようもできひんし。逆にクジラだったら言えるし、向こうも考慮してくれるし。

だから僕らはもっと、職人さんとかとコミュニケーションとらなあかんなとは思いますけど…。

松田:確かにな。覚えられてはないわな。

新客室・N7のデザインのポイント

-デザインのことに関してで言うと、SEKAI HOTEL Fuseは東大阪の町工場をイメージしていると思うんですけど、今回のN7のデザインのポイントは?

高橋:デザインのニュアンスとしてはN5に合わせて欲しいという要望があって。

▲6名まで宿泊可能なSEKAI HOTEL Fuseの客室・N5

高橋:今まで布施をやってて、波板・木材・モルタルが3つのキーワードかなと思って積極的に使ったかな。

フロント以外の部屋は新品の波板を使っているけど、町工場感を出すなら波板は錆びてるのを使った方がかっこいいなと思って、今回はそれを使いました。

ここのデザインはN5のモチーフやから、吹き抜けは絶対作ろうとは思った。
リビングはあんまり広くないけど、波板を吹き抜けの天井まで繋げることで、すごいインパクトを残せるデザインにできたかなと。

松田:錆びてる波板がなかなかなくて、めっちゃ探したんよ。

高橋:東大阪の屋根屋さんに波板ないか連絡したけどなかった…。ジモティで波板譲りますってあって、その人が近いんで持っていきますって持ってきてくれた!

久米:波板ひとつにも、そんなストーリーがあったんですね!

いつかはみんなでつくるSEKAI HOTEL

-それで言うと今回は、塗装にSEKAI HOTELスタッフも参加していたと思うのですが、どういう流れでそうなったんですか? 

松田:やってみたら面白いんちゃうかな〜と思って声かけてみた。フロントのすぐ近くやし、気軽に来れるかなと思って。

久米:スタッフのみんなは楽しんでました。

高橋:最初、外部の木材を子供たちと貼られへんかなと思ってたけど、結構貼るの難しいから断念してしまった…。でも今後そういうことができたらいいな〜って思うな。

-素敵ですね! 地域の子供たちで作る客室!

高橋:階段の棚板くらいなら塗装できたかもしれへん。

久米:1回だけで終わるイベントじゃなくて、普段からSEKAI HOTELに来てくれる子供たちにそれをやってもらうと、また違うSEKAI HOTELを感じてもらえそうやな。

ただ「地域の子供たちと一緒にやりました」やったら、うちじゃなくてもできるけど、日々つくってきた関係性があるからこそ。向こうから「やりたい!」って言ってもらえるところまでいければ一番いいな〜。

▲定期開催、地域の子供たちを集め異文化体験をしてもらうイベント“icoima”

-じゃあ段階的には、子供たちから「ここ俺塗ったんやで!」から「いいな〜、俺も塗りたい!」ってなって、どんどん子供たちと一緒につくりあげていくイメージですかね。

久米:そやね。だけどそれだけじゃなくて、カフェにいつも来てくれる常連さん、隣のおばちゃんも塗りに来るし、子供も塗りに来る、みたいな。しかも、その日たまたま宿泊していたゲストも塗りに来るってなったら最高! みんなで商店街の一部をつくっていくのが理想系かな。あくまでもハード面やけど。

クジラとSEKAI HOTELの関係性だからこそできる、デザインのバージョンアップ

-クジラの2人(高橋・松田)は西九条からSEKAI HOTELに関わっているから、立ち上げ時から変化していっている部分を一番感じてるんじゃないかなって思うんですが、実際どうですか?

高橋・松田:めっちゃある。

高橋:布施は、デザインがわかりやすい。東大阪っていうブランドがあるから。東大阪といえば町工場で、町工場といえばその中からいろんなデザインのヒントが隠れているからやりやすい

▲東大阪は全国で2番目に町工場が多いまち。左の写真は新客室・N7にも飾られる。

高橋:西九条で担当したデザインは、もともとあった客室をバージョンアップやったから、そこまであんまりデザインについて深く考えてなかったかな…。コンセプトとかなくて、設計が自由にやってたし。リノベーションとしての見た目の評判はよかったけれど、SEKAI HOTELとして地域のポテンシャルとかは全然出せてなかったな。

-そういう意味では、SEKAI HOTELのデザインのバージョンアップということで、SEKAI HOTEL3拠点目である高岡はもっとバージョンアップできるんですかね

▲SEKAI HOTEL3拠点目となる富山県高岡市の雨晴海岸

-技術的なところはどうですか? 最初の客室から数を重ねてきた中で、どういうことを意識する様になったとか、具体的に…。

高橋:掃除のしやすさ!

全員:あ〜!!!

久米:それはもう進化してますね!!!

高橋:最初は民泊から始まったから、住宅っぽくてお洒落な民泊施設からホテルっぽさを取り入れていった。

布施はそれからみたら掃除のしやすさ、メンテナンスのしやすさももちろん、写真を撮るときに、どう見栄えよく撮れるかを考えるようになったかな。

寝室もそんなにお金かけんでも、間接(照明)とか、小上がり作るだけでもすごい映えるから、そこはコスパいいなーと思ったりとか。掃除もしやすいし。

▲新客室・N7の寝室

久米:西九条でベッドが枠に埋まっている時はどうしよう思ったすもんね。

松田:あれは完全に設計ミスや。使う側を何も考えてなかったな。

久米:シーツを変えるときに手をめっちゃ擦って、血だらけ!! 血だらけの清掃が…。

高橋:痛いよな…。

久米:それでいうと、清掃のしやすさはめちゃくちゃ進歩してます。N6は清掃したいくらい!

▲SEKAI HOTEL Fuse 6棟目の客室・N6

-清掃のしやすさとかって、普通だったら設計会社が打ち合わせしてするんですかね? ホテルのスタッフとどうやったら清掃しやすいかとか…。

高橋:普通のホテルだったら絶対にその辺は上がってこないと思う。作ったら終わりって気もするし、実際に清掃する人が設計する人と話す機会がなさそう。責任者と話す機会はありそうだけど。

それでいうと、私たちはインターン時代に清掃してきたから!!!!

松田:それが一番活かせてるもんな。

久米:下積み感がすごい…。

全員:(笑)

松田:清掃から始めましたって(笑)。

久米:清掃から始めて客室作ってるって、めちゃくちゃいいストーリー!

松田:掃除をしっかりやらな、いいものつくられへん!!

-その点でいうと、直接フィードバックが上がってくるから、コミュニケーションが取りやすい体制っていいですね。

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後編は…

★SEKAI HOTELだからこそ分かる、ユーザーの反応

★デザイナー&施工管理がやりがいを感じる瞬間は?

などなど、まだまだSEKAI HOTEL × クジラの熱いトークに花が咲きます!

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