「昆布の、2つおねがいね。」
カウンター越しに注文する常連さんに、「はーい!ちょっと待っててね」と返すあっこさんの元気な声が店内に響く。
新聞を広げる人。仕事前に立ち寄る人。子どもの手を引いて入ってくる家族。
朝の8時半。この店では、今日も高岡のいつもの朝が始まっている。
| 住所 | 富山県高岡市末広町13−3GoogleMap |
|---|---|
| 電話番号 | 0766-21-8433 |
| 営業時間 | 8:30~15:00 |
| 定休日 | 第1・3・5土曜日 日曜日 |
このまちの朝ごはん

SEKAI HOTEL Takaokaから徒歩5分。 店先では、「おにぎり」と書かれたのぼり旗が朝風に揺れている。
メニューに並ぶ具材は、枝豆昆布、鮭、梅干し、明太子、とろろ昆布の5種類。 なかでも、とろろ昆布のおにぎりは、富山ではコンビニにも並ぶほど親しまれている定番の味だ。 この店では、ゆかりを混ぜたご飯に、近所の昆布屋から仕入れたとろろ昆布をふわりとまとわせている。 店主のあっこさんが大切にしているのは、「ほおばった瞬間に『美味しい』と思ってもらえること」。 そんな想いから、お米は富山県産を選んでいる。
SEKAI HOTEL Takaokaの朝食付きプランでは、オリジナルおにぎりセットを楽しめる。 自分で選んだおにぎり2種類に、小鉢、みそ汁、デザートまでそろう朝食は、高岡の普段の食卓をそのまま味わうような一膳だ。
朝の食卓に混ざる
「今日は何するが?」あっこさんが声をかけると、「仕事やちゃ」と返事をする常連さん。 小さな子どもが笑うと、近くの席から「可愛らしいねえ」と声がかかる。 店のあちこちで買わされる挨拶や世間話。そのやり取りを聞きながら朝ごはんを食べていると、このまちで暮らす人たちの朝が、少し身近になる。
人をつなぐ場所
店内には、スタッフが焼いたクッキーや、おにぎりをモチーフにした手づくりの小物も並んでいる。 障子紙でつくられたおにぎり型のランチョンマット。おにぎりのスタンプが押された箸袋。おにぎりを待つ間にも、誰かの手仕事が自然と目に入る。
この店を始めたきっかけは、障がいのある人がまちなかで人と関わりながら働ける場所をつくりたいという、店主・あっこさんの思いだった。
昼になると、あっこさんの友人が打つ手打ちそばを目当てに訪れる人もいる。 朝は朝の、昼は昼の。この店は、まちの暮らしに寄り添いながら一日の表情を変えていく。
朝がはじまる場所
店を出るころ、また一人、扉を開ける。 「昆布の、2つおねがいね」 炊きたてのご飯の湯気が立ち 、とろろ昆布をまとったおにぎりができあがる。 「おはよう」と「行ってらっしゃい」が交わされるそばで、この店の食卓は続いていく。