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2022.09.12.Mon

誰かの日常は、あなたにとっての“非日常”。自分だけの旅を見つけよう。

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非日常を求めて、旅行に行く人も多いのではないでしょうか?

リゾート、温泉、海外、テーマパークなどなど…旅行の目的地はさまざま。

一方で、「ほかの旅とは違う、自分だけの旅」を求めている人も多いのでは?

今回は、人気の観光スポットをなぞる旅とは違う、“自分だけの旅”を叶える旅のスタイル「ORDINARY(オーディナリー/日常)」について解説します。

ORDINARYとは

近年「暮らすように旅する」というスタイルを紹介する旅コンテンツも増えてきました。

有名な観光地を回って写真に収めていくスタンプラリーのような旅行体験ではなく、旅先の文化を試着するかのような旅行体験です。

まちごとホテルを運営するSEKAI HOTELでは、旅先に暮らす人々の日常体験をORDINARY(日常)と呼んでいます

誰かの日常は、あなたにとっての非日常。

初めて訪れる旅先の住人のひとりになるような旅は、他の誰にもコピーされることのない自分だけの感動や体験をもたらしてくれます。

ORDINARY事例#1-グルメ

旅先での食事はかかせないもの。初めて訪れる地域には必ず独自のグルメが存在します。ここでのポイントは、観光客向けのグルメではなく地元住民の暮らしにある物を食べることでしょう。

「子どものころ、これを食べて育った」というようなおやつやB級グルメ、「これ飲まんと始まらん!」というようなお酒などです。

一般的に大阪といえばたこ焼きが有名ですが、「紅生姜の天ぷら」や「ひやしあめ」なども馴染みのグルメです。

ORDINARY事例#2-方言

独特の言葉やイントネーションなど、その土地ならではの方言も楽しみのひとつです。

富山県界隈には「やわやわ」という方言があります。この言葉が面白くて、例えば「やわやわ行こうか」と使えば、“そろそろ行こうか”という意味なのですが、「やわやわ食べられ〜」と使う場合は、「ゆっくり(落ち着いて)食べてね」という意味になります。

「やわやわ」という言葉の聞き心地も、どこか優しく感じるのでなんだかほっこりしちゃいます。

京都の「おいでやす」「おこしやす」の使い分けなんかは、方言における有名な事例ですね。さらに“なぜ使い分けるようになったのか?”の背景を知るとより面白く感じるものです。

ORDINARY事例#3-風景

その土地ならではの街並みや地域のお祭りのような季節の行事などの「風景」は気軽に楽しめるORDINARYだと言えます。

白川郷(岐阜)の合掌造りや、竹富島(沖縄)の民家のようなインパクトある街並みも素敵です。

初めて見る建材や建築様式、独特の色合いなどの街並みはとにかく印象的ですし、写真としても残しやすいです。

またその土地に昔から伝わるお祭りなども、地域性が色濃く出ていて、見ているだけで面白いですよね。

でもやはり、写真では伝わらない現地で感じる空気感は、独特の街並みに飛び込むことで味わうことのできる貴重な感動ではないでしょうか。

注目の「そのまちならでは」

“そのまちならでは”に魅力を感じる人も多いですよね。都道府県ごとに芸能人が地元の魅力を発信するテレビ番組や、道の駅・サービスエリアにたくさんの人が訪れるなど、そこにしかないものに価値を感じるのかもしれません。

グルメ・方言・風景などから感じる“そのまちならでは”には、観光スポットを巡るだけのような体験にはない、強い没入感があるかもしれません。

香りや味を楽しむ。
イントネーションやテンポ感に耳を傾ける。
風景を見て感じる。

五感全部を使って楽しめる、“そのまちならでは”こそORDINARYなのです。

ORDINARYは歴史への入り口

紹介した「グルメ」「方言」「風景」というORDINARY全てに共通するのは、「長い時間をかけて紡いできたモノ」であるということです。

方言で説明した富山県高岡市は、県庁所在地である富山市に次ぐ富山第二の都市。しかし、この2都市の雰囲気は違うそう。

富山県西部に位置する高岡市は、加賀前田家二代当主の前田利長が開いた町であるため、金沢(石川)と同じ文化圏です。

一方富山県東部に位置する富山市は、関東寄りの文化圏であるため、高岡市とは食文化や生活習慣がかなり異なるよう。

こういった歴史的背景の違いが、お祭りの違い、グルメの違い、方言の違いなど多方面に現れているのです。

どんな歴史や背景があるかにまで深掘りすると、より一層旅先の日常を楽しめそうです。

まとめ

いかがでしたか?

ORDINARYは地域のさまざまな部分に触れることで、地域全体を「面で楽しむ観光」とも言えるのではないでしょうか。有名観光スポットを巡るような「一箇所で完結する観光」とはまた一味違いますよね。

ガイドブックにオススメされている場所を受け身で楽しむのではなく、旅先の空気感を自分らしく楽しみ、感動することができるORDINARY。

自分らしい感動を旅先で見つける観光。

ぜひ旅先のORDINARYに目を向けてみてください。