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地元民を勝手に代表して、SEKAI HOTELにお礼を言いたい【ヨッピーさん/エッセー】

こんにちは。ヨッピ-です!

僕は大阪市東成区出身なのですが、布施の商店街を抜けてすぐの「深江」というところで生まれ育っているので、布施は完全に地元・かつ青春時代を過ごした思い出の地でもあります。
そもそも、僕の人生初バイトは「風月」という布施のお好み焼き屋さんですし、セガワールドでひたすらスパイクアウトに明け暮れましたし、今は無きパチンコ店「シルバー」で大勝ちしたり大負けしたりをしておりました。
その後23歳で大学を卒業してから(1年留年しております)上京し、今は東京で暮らしているのですが、地元・布施に対する思い入れは人一倍強く、スキあらば東京の友達を引き連れて布施で飲み明かしたりしておりました。

そんな時に出会ったのがこちら。2018年に布施で開業したSEKAI HOTEL。写真では「キヨシマ」という名前になっておりますが、実はこれ、元洋服店をホテルのフロントに改装したものなのです。

僕がこの存在を知ったのはSEKAI HOTELが開業してすぐくらい、2018年ごろではないかと思うのだけど、これまた東京の友達を連れて大阪に行く際、「布施にホテルって無いよな~」などと思いながら「布施 ホテル」で検索した時にSEKAI HOTELが引っかかったのでります。


あ!布施にホテルが出来てる!」と思いHPを読み込んでみると、SEKAI HOTELは「まちごとホテル」というキャッチコピーそのままのホテルで、例えばフロントは商店街の元洋服店だし、客室は元接骨院で、大浴場は銭湯、朝食会場は近くの喫茶店のモーニング、という感じで商店街のあちこちにホテルの機能が分散されているとのこと。

「えー!めっちゃ楽しそうやん!」と、僕が狂喜乱舞したのは言うまでもない。

こういうのを「分散型ホテル」などと呼び、近年の流行になりつつあるのだけど、日本においてSEKAI HOTELはその先駆けのひとつであることは間違いありません。

そして、僕はライターのはしくれだし、SNSのフォロワーもたくさんいるので一生懸命SEKAI HOTELの宣伝を(勝手に)しはじめた。
「大阪に出張に行く」という友達がいれば「SEKAI HOTELに行け」と言い、Twitterで念仏のように「SEKAI HOTELはいいぞ」と唱え、記事を書く際もSEKAI HOTELを激推ししたりもした。

※参考:これが「野良の大阪」だ。地元・布施の良さを知ってほしい|文・ヨッピー

「ワイほどのインフルエンサーが、これだけ激推ししたらSEKAI HOTELの客も爆増するんちゃうか?お?」くらいのテンションだったんですが、結果から言うとぜんぜん増えなかったそうです。

「まあ、布施だし。観光地じゃないし」みたいな感じで自分自身を慰めていたのですが、様相を一変させたのが僕のお友達である「くぼたび」夫妻の登場です。

ヨッピーの友人:くぼたび夫妻

僕はこのくぼたび夫妻のことを「SNSの覇者」と呼んでいるのだけど、お出かけ系インフルエンサーでは間違いなく日本最強の夫婦だと思っております。
tiktok、Instagram、YoutubeなどSNSのフォロワーを全部合わせると400万人くらい居るし、「お出かけ動画」の教科書的な「型」を作った人と言っても全然過言ではない。

僕がこの二人とお酒を飲んでいる際に、「面白いホテルを探しているなら、布施のSEKAI HOTELが面白いから行ったほうがいいよ」と言ったらしいのだけど(僕はあんまり覚えてない)、この夫婦がそれを間に受けて実際にSEKAI HOTELに泊まり、動画を作ってくれたのである。

そしてそれがめっちゃバズった。

SNSをやっている人ならわかるかと思うのだけど、特にお出かけ系で何かがバズると、それを参考にインフルエンサーの人たちが次々にやってきて、同じように動画を量産し、そしてそれがまたバズるのだ。そんな風に「バズがバズを呼ぶ」みたいな感じになって最終的にはYoutuberのはじめしゃちょーさんまでSEKAI HOTELに泊まりに来た。

 

そして「はじめしゃちょーが布施に来た!」と喜んでる僕に、ご本人が直接リプライまでくれた。いい人。

そんな風にSEKAI HOTELがあちこちでバズり、話題になり、地上波テレビに取り上げられるなどすっかり「有名ホテル」の仲間入りをしたSEKAI HOTEL 大阪布施なわけですが、なんと2025年には年間宿泊者数が1万人を超えたそうです。

まじですごい。布施なのに。
そう、布施って、決して「観光地」って感じの街ではないんですよ。
「ごくごく普通の、ちょっと昭和レトロな商店街のある、古き良き大阪」っていう感じの街で、この布施の街が持っている「良さ」っていうのはなかなか伝わりづらい部分もあるんです。

昭和レトロが残る、布施の商店街。

こういう、最高の屋台おでん※1もあるけどね?

こういう、昭和レトロな喫茶店のモーニング※2もあるけどね?

もちろんお好み焼きの名店※3だってあるよ?

なので布施は文句なしにいい街である。ラーメンの名店※4だってたくさんあるし、良い感じの飲み屋もたくさんある。でも決して、観光地ではないのだ。
それなのに、最近では徐々に「なんか、布施って良いよね」みたいな雰囲気が醸造されつつあって、最近では布施が雑誌Meetsの表紙になったりもした。


あのMeetsが布施を……!「Meetsの表紙になる」というのは、関西圏では「面白いとこ」としての太鼓判を貰ったのと同義である。大阪の人に「お気に入りは布施です」って言うと「おー、渋いね!」って言われると思う。地元民としてこれほど嬉しいことはない。

そして同時に、
それもこれも、SEKAI HOTELのおかげやんけ……!
と思うのですよ。

いや、もちろん布施には頑張ってる商店街の人たちがたくさんいるし、そういうおひとりおひとりの努力が「布施、ええやん」の雰囲気を作り上げるのに大事な役割を担ってくれていることは間違いない。
「妖怪あつめ」のGinさんもそうだし、今や大阪屈指の人気サウナ施設になった「なにけん」の元山さんもそうだろう。飲み屋のおじさんやおばさんだってそのうちのひとりだ。

それでもやはり、起爆剤になってるのはSEKAI HOTELだろうなーって思っちゃうんですよね。

SEKAI HOTELに対して感心するのは、こういうところである。大人が子どもの分のお金を払っておくと、子ども達はタダでドリンクが飲める。

そしてチェックインの際におみくじが引けた。「大大大吉」。

分散型ホテル、という新しくて面白い仕掛けを導入しただけではなく、そのあとも布施のまち、そしてお客さんがどうしたら楽しんでくれるか、面白がってくれるかを一生懸命考え、そして具現化してくれるのだ。「1泊10食付きプランとかどうですか?」という狂ったことを言い出し、そしてそれを実現したこともある。

「SEKAI HOTELの人気が高いのは、仕掛けが面白いだけじゃなくて、このホスピタリティの高さなんだよなぁ」とつくづく思う。なので最近は特に宿泊業を営む友人のみならず、マーケティングの仕事をしている人にも「大阪に行くなら、とにかくSEKAI HOTELに行け」と言うようにしている。

「ファンを作る」とか、「周りを巻き込む」とか、そういう事例を考える時には良いケーススタディになるからである。そもそも、布施駅は難波から近鉄で10分くらいの距離にあるので、普通に宿泊先としてチョイスしても特に不便は無いのだ。

そしてこの日も東京からの友達を引き連れて散々飲み明かしました。「な?布施ええやろ?」何度言ったかわかりません。
とそれもこれもSEKAI HOTELのおかげであり、改めてこの場を借りてお礼申し上げます。

そして宿泊者数1万人突破、おめでとうございます!これからも、布施の街を盛り上げてください!

※1屋台のおでん……店名はそのまんま「屋台おでん」。最近はメディアに取り上げられたり有名人がやってきたりする屈指の人気店になった。実はヨッピーの同級生のお母さんが切り盛りしていたりする。営業日は公式Instagramで要確認。(https://www.instagram.com/yatai___oden/)

※2レトロ喫茶のモーニング……SEKAI HOTELの朝食付きプランについてくる朝食券を持っていくと食べられるモーニング。実は大阪はモーニング文化、喫茶店文化が強いのである。

※3お好み焼きの名店……大阪でも3本の指に入るお好み焼きの老舗「よしひろ」のこと。ガレットなどお好み焼き屋さんらしからぬメニューもたくさんあるけど、何を食べても美味しい。

※4ラーメンの名店……大阪唯一のご当地ラーメン「高井田ラーメン」は実は布施が発祥。地味に回転寿司も布施が発祥だったりするけど。他にも100名店に選出された「

魚々麺 園(ととめん えん)や「仁しむら」など布施はラーメンの激戦区でもある。ヨッピーは最近出来た「ENISHI」がお気に入り。